ソーシャルレンディングの逆風
こんにちは、会計士の岡内です。
今年はやたら早い梅雨入りで既に夏のような暑さですが、梅雨明け後は長い夏になるのでしょうか。
オリンピックもどうなるかよく分かりませんし、困ったものです。
大手ソーシャルレンディング事業者の自主廃業と行政処分
当事務所のブログで、2018年にソーシャルレンディングに関する記事をアップロードしていました。当時から、高い利率には理由があるということを書いていたのですが、今回、大手ソーシャルレンディング事業者が不祥事で自主廃業する事態に発展しました。早期償還を実施して、投資家に損害無く終了させるようです。
不祥事の内容は、融資先が借りたお金を目的外のことに流用したからです。設備資金を運転資金として使ったようなパターンです。いわゆる自転車操業の状態です。
分厚い第三者委員会の調査報告書もサラっと読んでみましたが、不祥事の原因は典型的なケースでした。営業優先や管理体制の不備などです。
6月8日に当該ソーシャルレンディング事業者に対して、金融庁から行政処分も出されています。しかし、既に自主廃業を決めているので形式的な意味合いの方が強いと感じます。
今回の事件は、新しいものは大きな利益を生み出す可能性もありますが、相応にリスクの高いものであるということを示した典型例だったと思います。