姫路市産業デジタル化支援補助金
こんにちは、会計士の岡内です。
最近はめっきり寒くなり、紅葉の見頃が近づいていますね。
今年は新型コロナウイルスの関係で、紅葉狩りといったイベントも気をつかうことになりそうです。
姫路市の新しい補助金
11月20日より、姫路市が新たな補助金の申請受付を開始します。
タイトルの通り、『姫路市産業デジタル化支援補助金』というものです。以前の記事で書いたものが、現実にスタートすることになります。
締切りは来年の2月1日までですが、予算が無くなり次第終了となります。
補助対象はテレワーク導入などの働き方改革関係、ネット通販やキャッシュレス決済などの非接触型サービスの導入関係、そして人員管理や在庫管理のシステム導入などの生産性の向上に係る取組関係です。
事業者にもよりますが、テレワーク関係は導入余地のある所も多いのではないかと思います。
ただし、申請できるのは姫路市内に本社を置く中小企業と個人事業主に限られます。しかも、購入先についても制限があるなど、手続き的には厳格な部類の補助金になります。
補助率は3/4で従業員1人あたり15万円(上限300万円)
補助率は高めの3/4です。テレワーク導入でノートPCを購入する場合、そんなもんかなという印象です。20万円のノートPCなら、性能はそれなりだろうし、カメラも付いているでしょう。テレワーク関係でパソコンを購入する場合、必ずカメラ機能付きのノートPCであることが求められています。
今回の補助金は、もっぱらこのノートPCに使われるのではないでしょうか。
キャッシュレス決済関係は、過去に軽減税率対策補助金の時にまとめてやってしまっている事業者さんも多いはずです。人員管理システムや在庫管理システムなど、IT化による生産性向上はIT補助金でも対応可能なので、そっちに流れると思います。
そのため、ノートPCでテレワークというのが最も多い申請なのではないでしょうか。
姫路市指定の業者からの購入が大原則
購入先の制限ですが、姫路市が指定する事業者からの購入でない限り、補助金の申請は出来ないと考えてください。
一応、指定業者以外からの購入について理由書を提出して認められればOKみたいですが、募集要領にも記載の通り、ちょっとやそっとの理由では通らないと考えられます。
うっかり指定外の業者から購入した場合は、1円も補助金が出ないのでご注意ください。姫路市の指定する事業者の名簿は、姫路市のサイトから閲覧可能となる予定です。
交付決定後の開始でないとダメ
以前あった兵庫県の補助金は、購入後に申請すれば補助金が支払われていました。しかし、今回の補助金は、交付決定後でないと何もしてはいけません。これは、ものづくり補助金と同じ仕組みです。
要するに、『こういう事業をするので、こういう設備や機械が必要なのです』という申請を行い、それの審査が通れば交付決定が打たれます。この交付決定が打たれた日以降でないと、契約やら発注は一切認められないというルールです。これを破ったら、補助金は1円も出ません。いわゆる事前着手でアウトというパターンです。
完了報告もしなくちゃダメ
これも、ものづくり補助金と同じ仕組みです。
補助金は、完了報告を提出した後でないと支払われません。いわゆる後払い精算方式です。
ちゃんと手続きを最後までやらないとお金は払いません、という当然と言えば当然のルールですね。ものづくり補助金だと、確定検査で実際に現物を確認されます。各種書類などもしっかりチェックされます。
ムダな買い物はやめましょう
補助金が出るからと言っても、補助率が100%ではないので、持ち出しが発生します。しかも後払い精算方式なので、金額によっては資金繰りにヒットしても不思議ではありません。安さに飛びついてうっかり変なものを買わないように注意してください。