次回のものづくり補助金は駆け足?
こんにちは、会計士の岡内です。
年末年始のドタバタではありますが、仕事納めだった28日に中小企業庁から『事務局の募集及び同補助金の事前予告』が公表されました。
個人的には、えらく駆け足で物事が進んでいるなという感想です。事務局の公募要領をサラっと読んでみました。なお、間違えている可能性もあるので、その点はご了承下さい。
予算枠は800億円で採択予定は1万件!
事務局の公募要領によると、今度のものづくり補助金の予算枠は税込み800億円であるということでした。
この枠に対して採択予定件数は1万件だということです。
前回は、予算枠1,000億円に対して11,989件の採択だったので、ピッタリ1万件くらいに落とし込むつもりでしょうか。実質的には採択が前回より難しくなるという理解で良さそうです。それでも目標は1万件なので、そこそこの採択率になると予想されます。
次回は一般型と小規模型のみ
公募要領の事業概要には、一般型と小規模型の2種類の記載のみとなっています。前回は企業間データ活用型というのがあったんですが、無くなっています。それに伴って、連携体という文言も無くなりました。このタイプの公募は、ものづくり補助金から無くなったというのではなく、別枠での措置になっているので、そっちに移っただけでしょう。『ものづくり・商業・サービス高度連携促進事業』という名前で50億円の手当てがされてますからね。
これで申請書がスッキリ整理されそうですね(笑)
公募は2回、公募期間は2ヶ月、しかし早期締切りも
中小企業庁の発表によると、次回の公募は補正予算後速やかに実施し、公募期間は約2ヶ月、しかし可能であれば年度内に採択発表を行いたいということです。そのために、早期締切りでの審査を検討しているようです。
ということは、1次公募の締切りを2回以上に分けるという意味でしょうか。多分そうでしょう。まさか、『当初4月中頃まで公募受付を予定していたけど、申請件数が予定を満たしたので来週締め切ります』、みたいなことするんでしょうか?
流石に前者でしょう。後者はなかなかにチャレンジングです。
夏以降に二次公募も予定しているようですが、こっちも締切りを分けて審査する形になるのかもしれません。この辺は予算の執行状況や自然災害等の状況も加味されるのでなんともいえませんね。
公募は最短で1月下旬開始?
毎回、公募開始時期が話題にはなるんですが、今回はかなり早い段階での開始が予想されます。
中小企業庁からの発表の通り、補正予算成立後速やかに実施することが言われており、しかも年度内の採択発表にまで言及しています。ここから逆算すれば、やはり一ヶ月は公募期間は欲しいところ。だとすれば、1月下旬~2月上旬には公募開始しないと、3月発表はツライでしょう。そのため、当初の予想よりも早めの公募開始が予想されます。
年明け早々に準備を始めましょう
これだけ駆け足で話しが進んでいるので、やはり公募開始後に動くのは遅いですね。応募を考えているのであれば、年明け早々に準備を始めましょう。
それでは皆さん、良いお年を!