2次補正予算案閣議決定
こんにちは、会計士の岡内です。
今年も残すところ、あと一週間となりました。今週の木曜日や金曜日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。
平成30年度2次補正予算案閣議決定
先週金曜日、第2次補正予算案が閣議決定されました。消費税対策や、生産性向上に対する補助金等が今回も計上されています。皆さんお待ちかね、ものづくり補助金も今回の補正にしっかり入っていました。これにより、ものづくり補助金の準備が一斉に始まります。
予算枠は1100億円だが、実質800~900億円?
今回の補正予算案において、予算枠自体は1100億円なのですが、ものづくり補助金の他、持続化補助金とIT補助金が抱き合わせのセットでの措置となりました。要するに、3つの補助金併せて1100億円です。
では、ものづくり補助金はこの中でどれくらい割り当てられるかというと、大体800億円~900億円くらいかなと思っています。
例年、持続化補助金は100億円前後で行われており、今回も似たような金額での割り当てだろうと思います。しかし、問題はIT補助金です。
IT補助金は今行われている分が500億円、前回は100億円でした。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、このIT補助金補助金は人気がありません。一説によると、かなり予算が余っているそうです。つい先日、第3次公募の7回目締切分が終わりました。そのため、IT補助金にどれだけ割当てられるかで、ものづくり補助金の割当額が概ね決まるでしょう。
IT補助金の枠が今と同じ500億円なら、ものづくり補助金も500億円程度です。この場合、ものづくり補助金の採択はかなり厳しい狭き門となるでしょう。
逆に100億円に落とすという話しであれば、900億円がものづくり補助金に回ります。これなら、採択は比較的容易になるはずです。
個人的には、とりあえずIT補助金に300億円前後割当てといて、余ったらものづくり補助金の二次公募に回してしまおうという魂胆なのかと感じました。とはいえ、二次公募はスケジュール的に辛いはずなので、実際はどうなることかサッパリ分かりませんね。
公募開始は2月下旬から3月上旬?
今回の補正予算案のスケジュールは、去年のものと似ていますね。
今年採択分のものづくり補助金は、去年の今頃、予算案が閣議決定されて年明けの国会で成立し、2月末日に公募開始となりました。
スケジュール的には、今年の公募と大体同じなのかなと思っています。そのため、2月下旬から3月上旬にかけて公募開始、4月中旬から下旬に締め切りという流れなんじゃないでしょうか。
事務局の処理能力を考えると、春頃公募開始というのも考えられますが、補助事業の期間を考えると、そのスケジュールは厳しいかもしれません。
予算がいくらだろうとやることは同じ
閣議決定が行われた今、ものづくり補助金に向けてやることは同じですね。
採択を目指すなら、今から準備して下さい。せめて、解決したい課題、その方法、導入したい設備の種類とザックリした仕様くらいの検討は必要です。借入が必要なら、そもそも借りられるかという検討も必要です。
公募開始後に準備を始めるのは遅すぎです。注意してください。