先端設備等導入計画はやはり使えない?!
こんにちは。会計士の岡内です。
一気に暖かくなり、桜も良い感じに咲いていますね。そんな中、ものづくり補助金も折り返し地点となりました。
さて、ものづくり補助金で加点や補助率アップとなっている先端設備等導入計画ですが、やはり実務上は加点申請等で悩まれている所が多いようです。理由は簡単で、採択されても補助金が貰えなくなる可能性が高いからです。
そもそも、先端設備等導入計画は市町村へ申請しなければなりません。そして、市町村から認定を取る必要があります。ものづくり補助金においては、この市町村からの認定が無ければ採択されても先に進めない仕組みになっています。皆さんもご存じのとおり、機械設備の納期が最近は伸びており、1年とかザラです。そのため、市町村からの認定を待っていると、今回の補助事業のスケジュールに間に合わないのです。しかも、市町村側の実務対応が遅れて、予定がズレ込むリスクもあります。
当たり前ですが、補助事業期間外の発注や支払いは認められません。そのため、加点申請等して採択されやすくしたところで、補助金が出ないのであれば意味が無いので悩んでいる所が多いのです。
もちろん、納期も特に問題は無いし、市町村の対応も十分期待できるというのであれば、加点申請は検討しても良いでしょう。しかし、最終的にリスクを勘案してどうするか決めるのは経営者自身になります。よく検討した上で、チェックマークを付すかどうか決めてください。