補助金の電子申請は導入が手間
こんにちは。会計士の岡内です。
新年明けましておめでとうございます。
今年も1年、良い年になるように頑張りましょう!
経産省系補助金の電子申請がjGrantsで統一?
ものづくり補助金の他、IT補助金など色々とあると思いますが、今までは書面での申請が多かったと思います。
しかし、去年の12月23日から経産省系に関しては、電子申請の取りまとめ窓口が出来て、そこを通しての申請がスタートしました。
jGrantsというシステムなのですが、今後はここに全て集約し、補助金の類似申請チェックや不正などの情報を一元管理して管理業務の効率化を図るんでしょう。最終的にはビッグデータ化して、効果的かつ効率的な補助金や助成金の使い方を分析して、実際の施策に反映させると思います。
このjGrantsというシステムですが、利用するにはアカウント(要するにIDとパスワード)が必要で、この取得が面倒です。
アカウントを取得するのも一苦労
jGrantsを利用するには、GビズID【gBizプライム】が必要です。ちなみに、アカウントタイプは、エントリー、プライム、メンバーの三種類があります。電子申請するならプライム限定ということなんでしょうか。このアカウントの中身自体は、『行政への電子申請の統一ID』というもので、経産省系の補助金や厚労省系の助成金の他、社会保険や各種許可申請もここに取り込む計画なのでしょう。アイディアとしては合理的です。
ただ、税務申告のe-TaxやeLTAXのIDとは違うので、少々ややこしいです。まぁ、税務申告を電子でやるのは、基本的には会計事務所なので大した話しではないでしょう。
そんなコトは置いといて、実際のアカウント取得の話しです。
アカウントの取得は、皆さんが想像しているようなものではありません。
多分、IDとパスワードをネットで登録して終わりというイメージをお持ちと思いますが、プライムのアカウント取得するためには、登録申請書と印鑑証明を郵送して審査を受ける必要があります。
この審査の標準処理期間が2週間~3週間となっています。
登録申請書は、ネットから情報を登録して印刷し、日付記入してハンコ押すだけなんですが、印鑑証明が面倒ですね。あと郵送が手間。ちょっと時間作れば簡単に出来ることではあるんですが、ここが精神的なハードルになるでしょう。ただ、補助金や助成金を申請するなら、諦めて取るしかありません。
大型補助金の公募時期は申請ラッシュで間に合うか?
ものづくり補助金など規模が大きいタイプの補助金の公募期間において、登録申請書の審査がパンクすることが予想されます。そのため、処理の遅れが生じて電子申請に必要なアカウントの取得に間に合わず、公募期間内に間に合わないという状況が生じる可能性がありそうですね。去年の二次のものづくり補助金だと、相当程度の理由が無い限り、電子申請に限定されていました。基本的に大規模災害に遭った場合などを想定していたんだと思います。
そう考えるなら、アカウントの取得は早めに行った方が無難ですね。