ソーシャルレンディングとは?
こんにちは。会計士の岡内です。
最近、ソーシャルレンディングという名前を見聞きする機会が増えてませんか?
ソーシャルレンディングとは、簡単に言えば、お金を貸したい人とお金を借りたい人をネット上で結びつけるサービスになります。クラウドファンディングの貸付版と言えば分かりやすいかもしれません。海外ではピアツーピアレンディング(P2P Lending)とも呼ばれます。
さて、通常、個人の方が個人や企業に金利を取ってお金を貸すということは行いません。貸金業法等の法律が絡みますし、与信調査や回収ノウハウも無いからです。そこで、銀行がお客さんから預かったお金を個人や企業に融資するという間接金融が成り立つというわけです。
では、ソーシャルレンディグはどうかと言うと、日本では、普通の個人や企業がソーシャルレンディング事業者を通じて貸付を行う形を取ります。実務的な処理は、ソーシャルレンディング事業者が行います。お金を出す方からすれば、やってる事は銀行にお金を預けているのと大差ありませんね。
しかし、大きな違いがあります。それは利率がかなり高いという点です。
ご存じの通り、超低金利が続いて、銀行の預金利息なんて無いに等しいレベルです。しかし、ソーシャルレンディングを利用すれば、利率3%超の案件がゴロゴロしています。内容としては、不動産業者への仕入代金、メガソーラー投資、サービサーへの事業資金などがあります。一部では、海外の途上国向けの案件もありますね。
利率が高いので、思わず飛びつきそうになりますが、利率が高いということは、それ相応にリスクが高いということになります。通常、融資が必要という話しになれば銀行借入が最初に検討されるはずです。それなのにソーシャルレンディングを通じて借りるという事は、何らかの理由があるわけです。この点については、十分に注意する必要があるでしょう。
ソーシャルレンディングについては、ネット上に様々な情報が出ていますし、大手と呼ばれる業者もあります。興味がある方は色々と調べてみると面白いかもしれませんね。ちなみに、ソーシャルレンディングの収益は原則雑所得です。この点にはご注意下さい。