最近のソーシャルレンディング
こんにちは、会計士の岡内です。
ソーシャルレンディングの記事を年明けに書きました。それから約半年、大きなニュースがいくつかあったので記事にしたいと思います。
まず、メディアでも報じられた通り、いくつかのソーシャルレンディングの会社に行政処分が出ました。先週と先々週に発表された、最大手のmaneoマーケット社に対する勧告及びその行政処分は、ソーシャルレンディングをやっている人には大きな衝撃を与えたのでは無いでしょうか。(maneoマーケット株式会社に対する行政処分について:出典 関東財務局)
内容の詳細はリンク先に譲るとして、要はファンドから出たお金を出資先が目的外の用途に使っていたため虚偽の表示を行った(説明されていた資金使途ではなかった)、またそれをmaneoマーケット社がチェックしていなかった点が問題となりました。
ソーシャルレンディングの市場が拡大している中で、この様な問題はそのうち出てくるんだろうなとは思っていました。
また、これとは別に、7月9日にSBIソーシャルレンディング社において、延滞事案の発生が公表されました。
内容は不動産のバイヤーに対するものらしく、しかもシリーズ物だったようで連番で7本延滞しているようです。ひょっとすると、1回も利払いされなかったものもあるのではないでしょうか?
今後、担保不動産を競売などで売却し、貸付金の回収に動くことになると思いますが、いくら回収出来るかが気になります。
みんなのクレジットの件もそうですが、こういった案件が出てくるのも時間の問題であったと思います。
投資家がソーシャルレンディングで得られる金利は確かに高いです。しかし、銀行から借りれば1%以下といった金利で借りられるのに、わざわざ3%や5%といった金利で借りるには、それ相応の理由があるということです。世の中、うまい話しはありませんね。