ものづくり補助金の気になる点
こんにちは。会計士の岡内です。
今年は特例で伸びましたが、本来なら昨日が所得税の確定申告の期限でした。
伸びたとはいえ、本来の期限までに終わらせる勢いで取組まれていた方も多かったと思います。お疲れ様でした。
諸般の事情で終わられていない方は、引き続き頑張ってください。
ものづくり補助金の事務局にやっと電話が繋がった
さて、ものづくり補助金が公募されて1週間が経ちましたが、問い合わせはパンクしていて全く繋がらない状況でした。
本日、やっと繋がったので気になった事を質問しました。その点を書きたいと思います。ただし、個人的な見解を含めて書いていますので、内容を保証するものではありません。その点はご注意下さい。
付加価値がマイナスの場合の賃上げ報告
事業計画を策定する段階では、当然ある程度の見込みがあるので投資をするわけですね。しかし、実績として計画が外れることは当然にあります。こうなった場合、なんらかの事情で付加価値がマイナスになる可能性も考えられます。このような状況において、給与総支給額の条件未達はどうなるのかと聞いたところ、『想定していた状況では無いので分かりません。フォローアップの時に話し合って決めると思います』、という回答でした。
当初想定していた経済状況から急激に悪化しているので、先方も取り扱いに苦慮しているようです。ただ、そんな不安定な状況に事業者さんを放置するのは悪手なので、早い段階で細かい取り扱いが発表されると予想します。
実体経済を見ながら政策は動くので、現状から考えると、事業者有利の方向で話しが進むような気がします。
事業化状況報告書は60日?
公募要領に事業化状況報告書は60日以内に提出と記載されています。いわゆる補助事業後から5年間の方です。これ、今までは90日でした。
国の会計年度に合わせるので、いわゆる3月決算で報告になります。決算から60日以内に報告してくださいって・・・
3月末決算の会社の場合、税務申告の期限は原則5月末です。会社の決算作業や会計事務所側での決算作業の関係から、通常は5月下旬に決算が出来上がります。中には最終日ギリギリという所もあるでしょう。こうなると、実績数値を使って報告書を作成することが、スケジュール的に厳しい事業者さんがあるはずです。きっと間に合わない事業者さんも出てくるでしょう。
今までは6月末までに報告する必要がありましたが、今後は5月末までに・・・
現在、部内で取り扱いについて揉んでいる所だそうです。流石に実務上、3月決算の報告を5月末までには難しいので、何らかの対策は出てくるでしょう。
事業場内最低賃金の人が辞めたらどうなるの?
応募時点において、事業場内最低賃金の方のハンコが申請書類に求められています。
事業場内最低賃金がこの方1人だけだった場合、この方が補助事業期間中に辞めたらどうなるのか?
回答としては、『申請時点の書面が生きる』だそうです。これを基準に全て実務を動かすということだそうです。
この点については、そのうち正式な案内が2次の公募要領なりFAQに載るのではないでしょうか。
コロナの影響を受けた証明はメールでよいか?
コロナの影響を受けて加点の項目ですが、『関係先からのメールでも可』だそうです。正直、元請けさんから押印済みの正式文書の発行をお願いするとか難しい場合もあると思います。こういった場合、メールでのやりとりを証拠として提出すれば良いみたいです。
これもそのうち、FAQあたりに載ると思います。
FAQに全部載ると予想
皆さん、同じような質問をガンガンしていると思いますので、次の更新時とかに一斉に回答が載ると思います。
電話繋がらないという方は、いっそのことそれを待つのがいいかもしれません。
ホントねぇ、全然繋がらなかったのよ・・・