ものづくり補助金の公募開始!
こんにちは、会計士の岡内です。
さて、昨日、平成30年度補正予算のものづくり補助金が公募開始となりました。
期間は2019年2月18日から2019年5月8日までです。
今回の公募期間の表示は、元号を跨ぐ公募期間のため、和暦ではなく西暦での表示になってますね。申請書の方も西暦表示になってます。
とりあえず、昨日、急いで公募要領を読んだので、その感想を書いてみようと思います。
公募期間は少し長い
去年の一次公募は、2月28日から4月27日までの2ヶ月でした。しかし、今回は2月18日から5月8日までとなっており、2ヶ月と2週間くらいです。ただ、今年のGWは10連休です。5月8日はGW明けなので、通常の事業者様であれば、実質的には4月末が締切りといった所でしょうか。GW明けは最終チェックと製本作業をして出荷というスケジュール感な気がします。
締切りが2回ある
今回の公募については、締切りが2回あります。第一次締切りが2月23日で、第二次締切りが5月8日です。
2月23日の締切りは流石に短すぎな気がします。公募開始が18日の午後なので、実質4日くらいしかありません。これに応募する事業者様は、相当限られると思います。毎年採択結果に名前があって、去年の段階から既に準備していた所とかですね。
『一次締めで落ちたら二次締めで出し直してダブルチャンス!』とか最初は思ったんですが、流石にそれはダメだったようです。公募要領には、一次締めの応募で不採択の場合は、その申請書をそのまま二次締めで審査し、修正や差替は認めないと明記されています。
ただ、一次締めで出すという所は数が少ないと思うので採択率が明らかに高いのではないか、という予想は容易にできます。
ページ数に制限が出来た
はい、ついにページ数に制限がつきました。様式1と様式2を合せて15ページまでです。
しかも、文字サイズまで指定が入っています。過去、相当分厚い計画書を提出した先があったのか、年々競争激化で分厚くなっていったのか・・・。単純に補助事業期間の問題でページ数を制限しただけかもしれません。
様式1だけで2ページ、様式2の事業者の住所とか加点のページ、設備の費用の内訳だけで5ページくらいあります。そのため、8ページ程度で事業計画をまとめる必要があります。
イメージ図や写真、図面などを載せていると、あっという間にページが無くなりますね。計画書の構成をしっかりと検討しないと行けません。
ちなみに、過去に何らかの補助金に採択された事業者様は、現在の状況を記載しなければならないので、様式2の事業計画部分以外が分厚くなります。別紙参照で逃げられるか考えましたが、15ページに限定した趣旨を考えれば、そんなことは認められないでしょうね。逆に認めれば、正直者がバカを見るということになります。
加点対象の各種認定が統合された
前回は、先端設備等導入計画とそれ以外の計画(経営力向上計画など)は別での加点だったんですが、今回は先端設備等導入計画も経営力向上計画も全てまとめて一つの加点対象となりました。先端設備等導入計画と経営力向上計画の両方を出したとしても、加点は1回限りです。
先端設備等導入計画の認定時期が定められた
公募要領を読むと、加点対象と補助率アップの要件となる先端設備等導入計画ですが、平成30年12月21日以降に申請したものである必要があります。固定資産税ゼロの特例措置という点は同じですかね。
従って、これよりも過去に認定された先端設備等導入計画をそのまま加点等として使うことが出来ません。変更申請が必要になります。こうなると、補助率アップさえ関係なければ、過去に取った経営力向上計画を加点として用いるという方が楽かもしれません。
なお、ものづくり補助金の申請段階で認定されていない場合、経営力向上計画以外は各提出先の受付日付が分かる資料が必要となります。
提出書類は全てPDF化が必要
今回から、提出書類を全てをそれぞれPDF化してCDに格納することになりました。
代表者印の押印済みの原本から決算書などの各種資料全てです。
これに加えて、様式1と様式2はワードでの格納も求められます。
ところで、購入したい機械等のパンフレットを勝手にPDFにしちゃっていいんでしょうか?
直感的に、なんかダメな気がしますが・・・
でもやる事はいつもと基本的には同じ
公募要領を急いで読んで、思ったことを書いてみました。今後、説明会が開催されるので、そこで追加説明があると思います。公募要領の差替も多分あるでしょう。
しかし、やることは基本的に例年と同じです。何がどう問題になって、何をどうしたいかといった事ですね。
5月の8日まで、忙しい期間が続くと思いますが、皆さん頑張って乗り切りましょう!