キャッシュアウトサービス
こんにちは、会計士の岡内です。
GWも終わりましたね。皆さんはどんな新元号の休暇を過ごされたのでしょうか?
キャッシュアウトサービスとは?
皆さん、買い物がてら、レジで代金を支払ったついでに現金を引き出したいと思うことはありませんか?従来なら、その後にATMへ行くしかありませんでした。
しかし、昨今の法改正で、これが出来る環境が整いました。買い物で現金を払ったついでに、現金をレジから下ろせるサービス、それがキャッシュアウトサービスです。
仕組みは簡単で、デビットカードに対応したレジで、デビットカード払いするついでにレジをATM代わりに使うというものです。そのため、大前提としてデビットカードが必要です。また、十分な口座残高も必要になります。
このサービス、欧米では一般的だそうです。ちなみに、私が留学していたニュージーランドでは、eftpos(エフトポス)という名称でサービスが行われていました。キャッシュカードとデビットカードが一体になっており、買い物の支払いと現金の引出しを一度に行えるため、私も日常的に利用していました。
そもそも、日本みたいにそこら中にATMがある訳ではないため、生活に必要であるという面もあります。
どんな感じで普及するんだろう?
『普及しません!』、という選択肢は置いといて、普及すると仮定します。まず、レジをATM化するキャッシュアウトサービスの使われ方ってどんな感じになるか想像してみましょう。
『手元現金5,000円、この後友人とランチして帰りにスーパーで買い物するから、買い物ついでに補充しよう』
多分こんな感じではないでしょうか?
実際、私もニュージーランドではこんな使い方でした。
『ランチ行く前にATM行けばいい』、こんな意見が聞こえそうですね。はい、その通りだと思います(笑)
上の例で重要な事は、『買い物をするついで』、ということです。
これが、『手許現金300円、近所のスーパーのレジでお金下ろしてから友人とランチし、夜は買い置きの冷食にしよ』、だったらどうでしょう。ほとんどの方はスーパーのレジじゃなくてATMに行くはずです。コンビニのトイレと同じで、『何も買わないのに利用だけするのはちょっと・・・理論』です。
では前提を少し変えてみます。
『ATM利用手数料一律300円、1万円以下のキャッシュアウトサービス手数料一律100円』
これならどうでしょう?
是が非でも、『スーパーやコンビニに効率的に寄って買い物をするついでにお金を下ろそう』、って考えませんか?
日本での生活において、スーパーやコンビニに行かずして暮らしていくことは現実的ではありません。キャッシュアウトサービスを導入する店舗側からすれば、消費者の来店に対するインセンティブが出てくるというメリットが考えられます。『3,000円以上お買い上げのお客様はキャッシュアウトサービス手数料を当店が負担します!』、みたいな広告も考えられそうですね。『ついで買い』で売上高を積上げられるチャンスでもあります。
皆さんはキャッシュアウトサービスが身近になったら、どういう条件なら利用したいですか?