仮想通貨の利益
こんにちは。会計士の岡内です。
遂にビットコインが100万円を超えましたね。巷ではビットコインやイーサリアムといった、仮想通貨の取引で利益を得ている方をチラホラ見掛けます。中にはサラリーマンの平均年収を超える利益を得ている方もいるようです。
年末が近づき、仮想通貨の利益の税務申告について悩まれる方も増えているのではないでしょうか。
様々な所で既に書かれていますが、通常はビットコイン等の仮想通貨で得られた利益は雑所得として扱われます(国税庁タックスアンサー)。そのため、ほとんどのサラリーマンの方は、利益が20万円以下であれば確定申告不要となります。しかし、一部のサラリーマンやそれ以外の方は、利益が少なくても確定申告が必要になります。こうなると、雑所得は総合課税なので、所得が多い人はかなりの税金を支払うハメになりそうです。この税金に対して法人化して対処するという方法もありますが、『今後も継続して利益が上げられるか』という点を考えると、現実的ではないでしょう。
むしろ問題は、取引報告書が業者から出ないので、ユーザー側で損益計算をしないとダメということではないでしょうか。エクセルで取引履歴と売買金額を入力して損益を出すとなれば、結構な手間になります。面倒だから後でやろうと考えて、気が付いたら3月になっていたなんて事が無いようにしたいですね。
仮想通貨の利益で確定申告を予定される方は、早い段階から損益の集計を行うことをオススメします。
<12月4日加筆>
12月1日付けで、国税庁が『仮想通貨に関する所得の計算方法等について(情報)』を公表しました。ブログのアップから3日で情報が出ましたね。
これで個人のビットコインをはじめとする仮想通貨の税法上の取扱いが大体分かる形になりました。